雪崩講習会

2010年1月23日・24日
雪崩講習会  【御嶽山】
栄治・大祐・啓子

 入会1年生で、道具も満足に揃わないのに雪崩講習会に参加しようと思ったのは、経験が浅くてできない、技術が不足してできない、知識がなくてできない、道具がなくてできない、こんなナイナイ尽くしのわたしでは、自分の身を安全に保てるか疑問だし、自分が危険=他の人を危険な目に合わせる確立が高くなる、それを避けたいと思ったからです。少しでも経験を積んで学んだことが実際の山行に活かせられるようにする、少しでも知識を得て自分のなかの恐怖を取り除きたいと思いました。もうひとつは、購入する前に可能ならば道具の使い勝手を試してみたかったからです。山道具は高額なので使いやすいものをよく考えて買いたいと思っています。道具を貸してくださった浦本さん、基さんありがとうございました。大変参考になりました。一緒に参加して心強かった栄治さん、大祐さんは運転も、ありがとうございました。

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 1日目は雪の観察と円柱テスト、シャベルコンプレッションテストのやり方を学びました。雪庇の断面観察では硬い部分、柔らかい部分、雪の色の違い、空洞内部に霜などバラエティーに富んだ断面が見られました。積雪の層の重なり具合が一様でない部分はかえって層状に積もった部分より丈夫だそうです。実際手で触ってみると、指や拳が簡単に入る部分の雪は握ってもぽろぽろしていて固まらず、口に入れるとふわふわのかき氷のようでした。氷状になってへばりついている部分は容易に剥がれず、硬い部分は雪粒が大きく、口に入れてもざらざらする感じです。講師がテストのやり方をまず実演してくれましたが、硬い雪はスコップで掘るのに大変苦労していました。同じ斜面でも場所を少し横移動しただけで、スコップはすっと入りました。時間、場所、斜面が変わるたびにテストをしなければならないのはこういうことかと思いました。これは何雪と判断できるまで自分の学習は進みませんでしたが、弱層は他の部分に対して相対的に弱い部分であるということが良く分かりました。そしてその層は一層だけでなく、積雪内で何層にもわかれて存在することも実感できました。雪庇の断面が横の層ではなく、縦の層になっていた部分があり、講師がスクラムジャンプテストをしてみるとやはりそこが切れ落ちました。

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 横穴を掘っての埋没体験では、雪が胸のあたりに載ると急に息苦しくなりました。ほんの3分5分でもけっこうえらい、15分なんてあまりにも長すぎる。栄治さんは体験しなかったそうです。今度みんなで栄治さんを埋めてみましょう。
その横穴を利用してゾンデの感触を確かめました。確かに人の部分は雪よりも柔らかいような気がしますが、本ちゃんではきっと見分けがつかず串刺しだと思います。人やモノの感覚を事前に覚えておく必要があると思いました。

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 2日目は早朝にシャベルコンプレッションテストの復習をしました。スノーソーがあれば作業がはかどります。上から加えた力を横から見て判断するため、暗かったり目が悪かったりするとよく見えず、判断を難しくします。
朝食後ビーコン操作と救助の初歩を練習しました。前夜机上講習で救助のビデオを見たことと、当日講師が実演してくれたので、何をするかはよく理解できました。今日の15分はあまりにも短い。ビーコンは機種別班分けで、近畿と合同でした。わたしはトラッカーDTSのグループで、まずは装着の仕方からきちんと教えてもらえました。大祐さんと栄治さんはいろいろな機種のグループで、それぞれの機種の特長がわかったとのことでした。グループのひとりが雪崩に巻き込まれ、2次雪崩の危険性があるという設定で捜索練習しました。わたしのグループは4人で、リーダー役を交代しながら3回練習できました。1回目の反省をいかして2回目のとき、即席のグループでここまでできればたいしたものだと言われたのも束の間、3回目では誰も上を気にせず、あーあみんな死んじゃったということでした、トホホ。。。雪面を進んでいって、あ、グローブが落ちていると思ったらもうそれしか視界に入らず、上を気にすることも忘れ、左右に他の遺留物があるのも全く気がつきませんでした。心に余裕を、家計に余裕を!人間が木の枝にひっかかっていることもあるそうです、そんなことも初めて考えました。

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 実際にビーコンを操作して捜索し救助するという経験ができたことで、自分は何もできないということからくる恐怖心や、12月以降雪山へ行ったことで漠然とした不安は少し薄らぎました。いつまで覚えていられるだろうか?最も肝心なのは、事故にあわない、事故を避けることです。そのための雪の観察でしたが、学んだことは、弱層になる部分はなんとなくこんな感じという程度です。講習中にも次から次へと疑問も湧いてきます。中級、上級へ行くと疑問も解決するし、経験を積めばここは雪崩そうだという判断もできるようになるそうです。道のりは長いなあ、でも長い道のりだからまだたくさん楽しめることが残っていて嬉しい、雪山1年生のわたしにはとても有意義な講習でした。                            
                        記録 啓子

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テーマ : 登山
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