木曽駒ヶ岳

2014年9月28日
木曽駒ヶ岳  【中央アルプス】                    
美香子 他3名

瑞浪IC 4:30 - 5:40黒川平P 6:15 - 6:45しらび平7:00 -ロープウェイ-
7:07千畳敷駅7:20 - 8:00浄土乗越8:10 - 8:25中岳 - 8:45木曽駒ヶ岳頂上9:35 -
10:10宝剣山荘 - 10:50宝剣岳11:00 -11:30宝剣山荘12:20 - 12:50千畳敷駅14:10 -
ロープウェイ- 14:22しらび平 -15:10黒川平P

 8月に予定していた木曽駒ヶ岳。
とにかく週末ごとに降る雨に阻まれて結局8月にはいくことができなかった木曽駒ヶ岳。
週末の天気がいいから、突然「リベンジ」を思い立って計画した木曽駒ヶ岳山行。
いろいろ調べた結果と渡辺さんから8月に受けたアドバイスとで、4時出発にした。
意気込んで準備したものの、前日に御嶽山が噴火した。
こんな時に行っていいものか…と思ったけれど、やっぱり行くことにした。 
メンバーと合流して荷物を積んで、まだ暗い瑞浪の街を4時半に出発した。
混雑を予想しての4時出発。中央道を降りて菅の台バスセンターを目指す。
でも、駐車場の案内看板が、バスセンターよりも奥を示していた。
それに沿って進むと、一番奥の黒川平駐車場にたどり着いた。バス待ちはどれくらいかな…。
不安になる。準備をしてバスとロープウェイの往復チケットを買って、バス待ちの列に並ぶ。
2台のバスを見送り、何とか3台目のバスに乗ることができた。
しらび平でロープウェイに乗り換えて千畳敷駅に向かう。
高度を上げるごとに、木々の色づきに感動する。
紅葉にはちょっと早かったかな…なんて思っていたけれど、いいタイミングだった。
紅葉の山と青い空。ほんとに気持ちいい!

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 千畳敷駅を降りて、登山届をポストに入れて写真もとって、さあ!出発!!
緩やかな散策路の後には八丁坂。傾斜のきつい登山道の始まりだ。
それにしても驚くほど大勢の人だ。ちょっとペースが速いかなと思いつつ登る。
「お先にどうぞ」と声を掛けられて先に行かせてもらうことが続いたからか
やっぱりオーバーペース気味。
あと10分もしないうちに浄土乗越、というところでおなかが痛くなり、ちょっとだけ休んだ。
再度出発してから5分くらいで浄土乗越に着く。
こんなことならここまでがんばればよかった…と後悔。

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乗越で10分ほど休憩し、宝剣山荘の裏を通り、中岳を目指す。
中岳からは噴煙を上げる御嶽山を望むことができる。
昨日の噴火はあまりにも突然で、なんて言っていいのやら言葉が見つからない。
何年か前に登った御嶽山。
そのときに噴火があってもおかしくはなかったんだと今更ながら思った。
噴煙を上げる御嶽山を見て、さらに複雑な思いになった。

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 中岳から木曽駒ヶ岳頂上を目指すために一旦少しだけ下る。
岩がごろごろとした中を下山者とのすれ違いに気をつけながらゆっくり下る。
下りきってからは、緩やかな上りが頂上まで続く。
ここでも、大勢の人が登っているし、下りてもくる。
お互い譲り合いながら登山道を行く。できるだけ段差の小さいところを選びながら行く。

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 そうこうしているうちに、頂上に着く。8時45分、思った以上に早く着いた。
もうちょっとのんびりでもよかったかな…。その分、頂上でのんびりと過ごした。
何度も言うようだが、それにしもすごい人!!
ロープウェイがあるから登りやすい。そして紅葉の時期。
普段は、人の少ない山に行っているから、
紅葉のきれいさにも驚いたのだけれど、それ以上に人の多さに驚く。
それぞれが、お湯を沸かして飲み物を飲んだり、写真を撮ったりして休憩している。
私たちも、お湯を沸かしてコーヒーを飲み、紅葉の写真を撮り…と過ごした。
1時間近くの大休憩。それでも9時半。それならばと、宝剣岳へ行くことにした。
頂上を後にしようとした時、どこからか焼肉のにおい。
幕場は下の方だったから幕場からにおってくるわけはないし…。まさかね…。
すると、頂上で焼肉をしている登山者がいるではないか!。
あまりに予想外の光景に自分の目を疑い、何度も確認してしまうほどだった。
頂上で焼肉!なんて考えもつかなかったよ。幕場じゃあるまいし…。
そりゃあ私たちだってお湯を沸かしてコーヒーを飲むことはするけれど、
それとはちょっと違うんじゃないかな…。
大勢の人たちが登るんだからいくら広い頂上とはいえ、焼肉はないんじゃないかな…。
こんな風に思うのは私だけなのだろうか…。と、いろいろと思いながら宝剣岳を目指す。

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来た道をそのまま宝剣山荘まで引き返し、そこから宝剣岳へと向かう。
心配だなって思う仲間は荷物をデポして空身で登る。
岩登りの技術が必要なところで、お互いに「三点支持」を確認して登り始める。
途中、何か所か鎖場がある。滑落に気を付けて慎重に進む。
先頭を進む仲間から「頂上が渋滞してるし、
一人しか通れないところを下りてくる人が続くから待つね」との声がかかった。
後から来た3人グループの人に「待ちですか」と聞かれ、
頂上の様子を伝えて私たちとそのグループとが待っていた。
すると、その後ろから勢いよく登ってくる一人の若者。
私たちが待っている岩場の前の大き目の岩の上に立ち、
下にいる仲間に向かってポーズをとる。
写真を撮るために急いで来たのか…と思っていると、
私たちの前を勢いよく登っていくではないか。
「順番を待っているんですけど。」と声をかけたけれど、
聞こえていないのか、どんどん登っていく。
先頭にいた仲間が「みんな待ってるんですよ」と言うと、
なんとなんと、「登りが優先ですよね」と大きな声で
そんなことも知らないのかと言わんばかりに答える。
原則登り優先だということくらい知ってるよ!でも、それがいつも通るわけじゃないでしょ!
状況によってそんなことは臨機応変に対応すべきでしょ!何を言ってんだか…。
あきれてしまった。
頂上の様子や最後の鎖場は一人しか通れずに
今は頂上から下りてくる人たちが続いていることを先頭の仲間が説明すると、
その若者は「ここまで登ってこないとわからなかったんで…」と弁明。
えー、そんなこと、私たちが待っていることを見れば登らなくたってわかるでしょ!
心優しい先頭の仲間は、若者を先に行かせた。
若者は、人一人しか立てない宝剣岳の頂上によじ登り、
またまた下にいる仲間に向かってポーズをとる。
大丈夫かね…。慎重に下りてよね…。その若者はそれを済ますとさっさと下りて行った。

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 最後の鎖場は、人一人しか通ることができないし、切り立っているから滑落は許されない。
鎖を持ち、一歩一歩慎重に慎重に進む。大丈夫か?私…。
鎖場が終わり、左に登ると宝剣岳の立札が見えた。
来られてよかった。木曽駒まで来て宝剣に登らず帰るというのももったいないと思っていた。
天気に恵まれたことが宝剣に挑戦しようとする気持ちにさせてくれた。青空に感謝。

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 宝剣岳から宝剣山荘へ引き返す。のぼりよりもさらに慎重にいかねば。
下山時の事故やけがが多いのだから。
頂上付近の鎖場では、
「行きは何であんなに足場探しをしたんだろう」と思うほどスムーズにいくことができた。
下りの岩場は慎重に。デポした荷物を背負い、宝剣山荘と浄土乗越の間で2回目の大休憩。
おにぎりを食べてのんびり過ごした。さて、あとは八丁坂を下って千畳敷駅まで行くだけ。
八丁坂では、これから登るという大勢の人たちともすれ違う。
午後になっても人が途切れないことに驚く。

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 八丁坂を下って散策路を戻り、千畳敷駅に着く。
しかし、すぐにはロープウェイには乗れない。
整理券をもらって1時間半も待つことになった。散策だけの人、
登山者、大勢の人たちが思い思いに過ごす駅付近。
今日は1日中天気が良かったために、南アルプスの山々、
そして富士山が午後になってもはっきり見えている。
そして紅葉した山は、朝日を浴びていた風景とはまた少し違った風景をしていた。
1日楽しめたな。
1時間半後、ロープウェイに乗り、そしてバスに乗り換え、黒川平Pに。

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 今回の山行はいろいろ考えさせられた。前日に噴火した御嶽山のこと。
御嶽山は私にとってはとても身近な山。
何度か登ったことのある山で、冬には何度もスキー場にきていたところでもある。
もちろん活火山であることは知っている。
昭和54年に大きな噴火があったことも覚えている。
けれども、自分が登っているときに噴火するということなんて一度も考えたことはなかった。
今年、御嶽山に登る計画があったけれど、いろいろな事情で登ることはなかった。
自分がこの噴火の時に御嶽山にいても不思議はなかった。
だから決して他人ごとではない。
自分が遭遇していたらどうしただろうか。
噴石から逃れるために冷静な判断ができたのだろうか。
グループの仲間や大勢の登山者がケガをしたらどうするだろうか。
自分がケガをしたら仲間にどう声をかけるのだろうか…。
今後も山は登るだろうが、今まで以上にひょっとしたら…
ということを考えないではいられない。
今回の噴火については、今私ができることは、
まだ見つかっていない方が一日でも早く見つかることを祈ることだけ。

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 もうひとつ考えさせられたのは、山のマナーとはなんだろうかということ。
今まで山に登っていて、大勢の人のいる頂上で、
キャンプ場さながらの焼肉をしている登山者に出会ったことはなかった。
こそ駒はロープウェイがあるから、とても登りやすい山だ。
宝剣岳は鎖場のある厳しいところがあるのだが、
千畳敷から木曽駒ヶ岳までの登山道にはそこまで厳しいところはないから、
装備が多少不足していても天気にさえ恵まれれば頂上まで行けてしまう。
それはそれで魅力的だけれど、だからといってキャンプ場と同じに考えてもいいのだろうか。
また、前を行く人たちが何をしていようが自分のペースでどんどん登り、周りの状況がどうであれ
「登りが優先ですよね」と言えてしまう登山者はどうなのだろうか。
大勢の人が登りにきているわけだから、当然そこにはルールが必要だろう。
しかし、どんなときにもそのルールを振りかざすのはどうだろうか。
周りの状況によって臨機応変に対応できなければ、
安全な登山なんてできないのではないだろうか。
一歩間違えば、自分の命どころか他人の命さえ奪いかねないのが登山だと思う。
周りの状況を見たり他人への配慮をしたりして、
誰もが安全に気持ちよく山を楽しむことが登山のよさであると思う。
そうでなければ、頂上に着いたときや下山したときの達成感も
達成感というよりも自己満足の域を出ないのではないだろうか。
周りの状況に臨機応変に対応したり他人への
配慮ができなかったりする人たちとは一緒に登りたくないなと心から思った。
もちろん、自分が十分できているとは思わないので、自戒の意味を込めてである。

 何はともあれ、今回の木曽駒、はれて「リベンジ」することができ、
きれいな紅葉にであうことができ、さわやかな気分を味わうことのできた1日だった。
記録:美香子


























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